標本保管室

  • Vol. 390 : 2011/01/01

学習院中等科男子校

如是我聞。
学習院中等科のパンフレットには「学ぶためのすべてがここに揃っています」と記されています。中高としては破格の9万冊以上の蔵書だけでも驚くべき図書室は、さらに中高それぞれの少人数授業にも利用できる研究室もあります。社会科の授業専用の教室では、地図等を広げて作業ができるように普通教室の机より大きく設計されています。理科の特別教室は物理・化学・生物・地学の4分野について、それぞれ2つずつ8教室が用意され、講義と実験がじっくりできるように設計されています。さらには最上階に位置し自然の採光も豊かな場所には美術室があり、そのほか音楽、技術・家庭等々、まさにその名の通り「学習院」と呼ぶにピッタリの施設がたくさんあります▼なかでも特徴があるのは何といっても「標本保管室」でしょう。そこは目立たない地下1階にあります。湿度や温度を一定に保たれたそこに一歩足を踏み入れると、ひんやりとする空気と静けさを感じます。地下のスペースの大半を使った場所には、標本がところ狭しとならび、その数は動植物あわせて約8千点もの数に上り、博物館さながらの大きな部屋となっています。戦時中など保管に困った方が、東京大学や学習院に寄贈したものが数多くあったそうです▼普段は公開しておらず、文化祭にあたる中高等科鳳桜祭では、この標本保管室も含めたツアーが組まれるそうです。学習院の校舎見学を兼ねてたくさんの標本を見るために、文化祭に足を運んでみませんか?

教室スタッフ/堀部安兵衛

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