洗足学園の２０１０年入試準備

• Vol. 328 ： 2010/10/31

洗足学園中学校

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さあ、受験生はそろそろ「入試当日」がどんなふうなのか、気になってくるころですね。
今回は私学の先生はそんなみなさんに安心して受験してもらえるよう、いろいろと準備してくださっているんですよ、といったお話をしたいと思います。

少しまえのお話です。いろいろな学校が同時に集まる「合同説明会」での洗足学園の先生のお話です。

それは入試当日のエピソードをと投げかけられたときのこと。昨年世間を震撼させた「新型インフルエンザ」は多くの学校に受験時期の新型インフルエンザ対策を考えさせ、さまざまでした。

さて、洗足学園は何をしたのでしょう。なんと新型インフルエンザにかかってしまったものの、どうしても受験をしたいという生徒に対して５つの別室を設けました。先生いわく「新型インフルエンザにかかったのはその生徒のせいではない。受験当日に何も気兼ねせず自分の力を発揮してほしい。だから、５つの『保健室』を作ったんです」とのこと。

もちろん、その「特製保健室」一つひとつには養護の先生を配置し、テスト監督をする先生は入試当日までに新型インフルエンザに罹患済の先生を配置するなど、新型インフルエンザにかかってしまった生徒が安心して受験できるような配慮をおこなったそうです。

新型インフルエンザという突然まきおこったアクシデントに対して、ただおびえたり、手をこまねいていたりするだけではなく、受験生のために２０１０年型の入試準備をしてくださったのだと思いました。結果として、新型インフルエンザにかかった生徒が受験することはなく、当日体調不良の生徒のために一つだけ使われたとのことでしたが、受験当日までの子どもたちのがんばりを尊重するために、受験当日の準備をていねいにおこなってくれる。そんなあたたかい対応に、洗足学園に入っても続いていく生徒とのかかわりをかいま見たような気がしました。

教室スタッフ/Ｉ．Ｈ