シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

日本大学三島中学校

2017年08月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

日本大学三島中学校の国語科が求めているチカラとは?

日本大学三島中学校/先生
1道筋を立てて考えるチカラ

国語の問題では、答えがあっていることだけでなく、なぜその答えになるのか、という『考える道筋』が大切です。普段の学習では、登場人物の気持ちを推測したり、作者や筆者の立場で考えたりしながら、論理的に考えることが大切です。

2考えたことを表現するチカラ

自分の考えを、わかりやすく表現することは、大人でも難しいことです。小学生のときから文章を書いて、少しずつその力を磨いてください。テストにしても、作文にしても、書いたものの先には、採点する先生など他者がいます。そのことを意識して書くようにしましょう。漢字を正しく書くことはもちろん、いろいろな言葉を知っていると、自分の考えを豊かな文章で書くことができます。毎日、少しずつでも学習するようにしましょう。

3他者を意識して考えるチカラ

国語の問題では、小学生が自分のこととして考えられるような題材を探して出題しています。今回の問題もそうでしたが、自分のことに置き換えて考えられるので、自分の行動だけを答えとしてしまう受験生が見受けられました。自分を始点に、他者の行動や様子、気持ちなど、自分ではないところにも視野を広げて、どのようなことが言えるのかを考えることも、小学生時代に身につけてきてほしい力の一つです。