中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

サレジオ学院中学校

2015年06月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

サレジオ学院中学校の社会が求めているチカラとは?

サレジオ学院中学校/先生
1「これはおかしい」と課題を発見するチカラ
この問題のように、生徒たちは多数決で物事を決めていて、多数決が万能であるかのようにとらえている傾向があります。多数決は迅速で効率的な決め方のように思えますが、政治参加の手段として考えたとき、大多数の意見ですべてを決めることに疑問を持ってもらいたいと思い、この問題を出題しました。
リード文で「この決まり方はなんだかおかしい」と示して受験生を誘導していますが、「おかしい」という感覚を持ってもらいたいと思い、あえて視点を限定しました。
2クラスの一員として何ができるかを考えるチカラ
この問題は与えられた条件をもとに、その場で考える問題です。このような状況になったらどうするか、主体的に考えるきっかけになればと思います。他人任せにしないで、クラスの一員として何ができるかを考えることが、将来「一市民として何ができるか」いう視点を持つことにつながればと思います。
3世の中の出来事をおもしろがるチカラ
受験生が問題を解きながら「世の中って、そうなんだ」とおもしろがってくれるような問題を作りたいと思っています。特に地理や公民は日常生活に絡んだ問題を取り入れています。時事問題はそのものをズバリ聞く問題もありますが、「こんなことがありましたが〜」と前置きして、そこから派生した問題を出すことが多いです。受験生には日常的にニュースに触れるようにしてほしいと思います。