中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

カリタス女子中学校

2015年04月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

カリタス女子中学校の社会が求めているチカラとは?

カリタス女子中学校/先生
1世の中の出来事に興味関心を持つチカラ
人口問題を取り上げたリード文の内容から、現在や今後の問題についての問いを設けたいと思い、時事問題の一種としてこの問題を作成しました。時事問題への興味・関心はかなり意識して作問しています。
日本を訪れた外国人旅行者が増加していることや、春節期間中(2月)に中国人観光客が多数訪れるニュースは最近よく報道されています。ニュースを見聞きしていれば、正解ではないかとアタリをつけられるのではないでしょうか。
2持っている知識と照らし合わせて考えるチカラ
入試では基礎的な知識力や持っている知識と与えられた情報を結びつけて考える力を試しています。この問題のように知識と照らし合わせて消去法で選ぶ場合は、正しい知識が身についていることが大切になります。
例えば、選択肢の「米や大豆を中国やアメリカに輸出する」について、現段階で大豆の大部分を輸入に頼っている日本が、世界第1位の大豆輸出国のアメリカに輸出しようという戦略は考えにくい。これは地理の知識があれば判断できると思います。
3知識の中身を正確に理解するチカラ
2015年入試の公民の問題では、「『三権分立』とは何ですか」「『違憲立法審査権』とは何ですか」というストレートな問いを出しました。生徒を見ていて、そもそも用語の意味がわかっていないのではないかと感じることはよくあります。
基礎知識については定期試験でも測っていますが、知識を使って文章化する論述問題は知識の習得にも有効だと思っています。高校の定期試験では論述問題をかなり出しています。知識は使えてこそですから、論述で使えるように知識の内容をしっかり理解してほしいと思います。