今年も数多くの受験生と関わることができました。私学への入り口には入学試験があります。その「入試」についての話です。
そのなかでうれしかったエピソードの一つを紹介します。
その子は東京のある女子校が第一志望。
その学校の合格に向けて6年生の夏ごろからそれまでとはまったく別人と思えるくらい、毎日必死に取り組んでくれていました。冬休みも日能研に来て午前中は自習、午後は日能研での授業の繰り返し。
そんながんばりのなかで迎えた1月受験。受験した学校にまさかの不合格。結果の連絡を受けたとき、それでも彼女に日能研に来てもらいました。教室で私を見つけると彼女はみるみるうちに泣き出してしまいました。
その後30、40分くらいでしょうか。教室を一つ借りて、なかなか立ち直ることができずにずっと泣いている彼女のそばで話を聞いていました。いままでの努力が結果にならなかったことがくやしくてくやしくてたまらなかったそうです。その後、泣きやんだ彼女はいままでと同じように必死に第一志望校合格に向けて前進していきました。
そして迎えた2月1日。
夕方合否の連絡が本人からありました。結果は不合格。電話での声は泣いていました。その後すぐ教室に来てくれた彼女は1月とは違っていました。つぎに絶対受かるから今日の問題の見直しをすると力強くいってくれました。これなら大丈夫と思い、一緒に見直しをして2回目の入試日に備えました。
2月2日、第二志望の学校の試験の日も、終わるとすぐに彼女は教室に来てまたつぎの入試に向けて見直しをはじめました。そしていざ、第一志望の2回目入試へ。合格発表の時間がせまり、発表を見に教室を出ていく彼女は不安そうでもあり、でもどこか自信がある表情にも見えました。
そして電話が!
ちょうど私が電話に出ることができたのですが、泣いていて誰が何を言っているのかはじめはよくわかりませんでした。彼女からの電話でした。
「合格した」。
その言葉に私も泣きそうになってしまいました。どんなことを話したのかよく覚えていません。とにかくよかったの一言に尽きました。合格証書をもってその日のうちに教室に来てくれた彼女はまた泣いていました。今度はうれし涙です。
1月の思いがけない入試の結果。でもそこで彼女は合否に向き合う強さを得ることができました。それはあのくやし涙があったからです。自分の気持ちにしっかり向き合うことができた彼女だからこそ、うれし涙を流すことができたと思います。
教室スタッフ/KN