伝統と未来…両方を大切に社会で活躍する女性を育てる

  • Vol. 1637 : 2018/03/31

実践女子学園中学校女子校

実践女子学園は、下田歌子によって女性の社会的自立をめざし、1899(明治32)年に創設されました。

学園創立のきっかけは、下田歌子が2年間の欧米女子教育視察をおこなったこと。
そこで、当時の先進諸国の女性たちの社会的地位の高さや、自立して生きる姿を目の当たりにし、日本における一般庶民の女子教育の必要性を痛感されました。
そして帰国後、そして自らの私財を投げ打って、実践女子学園を創設し、83年の生涯の最後まで校長として情熱を注ぎこまれました。
まもなく創立120周年を迎える、伝統ある女子校です。

校舎は渋谷駅からも表参道駅からも徒歩10分程度のところにあります。
明るく開放的な校舎からは青空が見え、広い人工芝のグラウンドもあり、都会の真ん中の学校であること忘れてしまいそうです。高校の校舎の東西南北のガラス窓には、それぞれに春夏秋冬の歌が書かれています。

この学校の教育理念は、「堅実にして質素、しかも品格ある女性の育成」 。
「女性が社会を変える、世界を変える」力を養い、将来を生き抜く強い人間力を獲得し、高い志と品格をもって、自らの生きる道を切り開いていく、そのような女性を育てています。

その教育の一環として実践女子学園では、学校での学びが社会でどのように生きるのか体験できるプログラムがあります。
例えば情報の授業。
中学ではインターネット利用のためのスキル、プレゼンテーションスキルを学びます。
高校では子どもたちは数社の提携している企業にインターンシップし、市場調査アンケートを行い、その会社のことをよく調べます。その後、企業からミッションをグループごとに受け取ります。「模範解答」がない問題に、生徒たちは自分たちで論理立てて考え、自分たちの提案が聞いていける人を説得できるようにプレゼンテーションの原稿をつくり、発表します。
学んだことを一流企業で使う体験ができるのも、私学ならではの魅力ですね。

生徒さんたちは学校見学に行った私とすれ違うとき、必ず「こんにちは」と挨拶をしてくれました。校舎の至る所に鏡が設置してあり、生徒たちは常に身だしなみを気にすることができます。
マナー面の教育も充実していると感じました。
実際に、中1と高3では 「礼法」 の授業、中1では華道などを学ぶ 「日本伝統文化実習 」が必修です。

このような女性としての素養を学ぶ教育を大事にしつつ、近年は今の時代に必要とされる 「グローバル教育」 に力を入れ、変化をしています。
昨年まであったGSC(グローバルスタディズクラス)を廃止したのもその1つ。
特定クラスだけでなく、全てのクラスで、英語4技能の教育を充実させます。


「伝統」、そして 「未来」 ・ 「生徒の将来」 。
時代の変化に関わらずいつの時代でも大切ななこと。また一方で、時代の変化により新たに必要になる力。
その両方を育ててくれるのが、実践女子学園です。



≪実践女子学園のホームページへのリンクはこちらから≫

えるもん

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