本の詳細

世界でいちばんやかましい音 | |
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ブックID | 6336 |
形態 | |
作者 | ベンジャミン・エルキン/作 松岡享子/訳 太田大八/絵 |
出版社 | |
内容 | あるところにガヤガヤという都がありました。ガヤガヤは世界でいちばんやかましい街といわれ、そこに住む人々はこの街の住人であることを誇りに思っていました。 都を治めている王様にはギャオギャオ王子という息子がいます。王子は誰よりもやかましい音を出すのが得意。 ある日王子は「自分の誕生日に、世界でいちばんやかましい音がききたい」と王様に頼みます。 王様は世界中に使いを送り、世界中の人々がこれに賛成し協力することになりました。 当日どんな音が聞こえるのか、全世界の人々が楽しみにしていました。 その裏で、あるひとりの思いつきが世界中の人々に広がっていくのを誰もきづきませんでした。 いよいよ王子のお誕生日がきました。世界でいちばんやかましい音がきけるのを、みんなわくわくして待ち望んでいます。 ついにその瞬間、聞こえてきたのはいったいどんな音だったのでしょうか? |
- 対象・種別
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小3〜小5
小6以上
- 読み方ガイド
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〔リズムをとりながら〕
ガヤガヤの街?ギャオギャオ王子?なんて面白い名前なんでしょう。
この街ではみんなが大きな声で話し、大きな音を立て、動物たちまで騒がしいです。
この本のかわいらしいイラストは、あなたもこの街の住民になったような気分になるでしょう。
せっかくですから、声を出して読んでみましょう。大きな音は思い切り大きな声で。小さな音はそっと小声で。
ギャオギャオ王子のお願いをかなえるため、王様は世界中に使いを送り、協力を依頼します。愛する息子のためではありますが、自分が世界一やかましい音を実行させた、という名誉にあずかりたいとう気持ちもあったようです。
ところがそのもくろみは、見事に外れます。お誕生日のその瞬間みんなの耳にとびこんできたのは、なんとも意外な音でした。それはあるひとりの思いつきが原因でした。
「自分ひとりぐらやらなくてもいいのでは・・・?」だれもがこのような思いをもつことがあります。これを「集団心理」という難しい言葉でよぶこともあります。
あなたもこんな気持ちになったことがあるのではないでしょうか?それはどんな時でしたか?
この本の帯には「とんでもないどんでん返しがさわやかな結末を運んでくる」とあります。
どんな音が聞こえてきたのか、それに対する王子の反応、人々の反応を想像しながら読んでみましょう。
読み終わったら、本を閉じ、目を閉じて耳を澄ませてみましょう。どんな音が耳にとびこんできましたか?
あなたの好きな音、ずっと聞いていたい音は?嫌いな音、思わず耳をふさぎたくなるような音は?
本の感想とともに、お友だちやお父さんお母さんと話し合ってみましょう。
MI「8つの知能」による分類
リズムをとって 身体を使って 自分なりに だれかといっしょに 情報を集めて分けて 映像を思い浮べながら 言葉を使って 筋道を立てて