中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

今月の額面広告に掲載されている問題はこれだ!

駒場東邦中学校

2015年05月掲載

駒場東邦中学校【理科】

2015年 駒場東邦中学校入試問題より

ダンゴムシは、ある種類のウイルスに感染すると、体の色が青くなるということが報告されています。普通のダンゴムシは暗いところに隠れる習性があります が、青いダンゴムシは明るいところに出てきやすくなります。このような体の色や習性の変化は、感染したウイルスにとってはどのような利点があると考えられ ますか。簡単に説明しなさい。

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには各中学の「こんなチカラを持った子どもを育てたい」というメッセージが込められています。
では、この駒場東邦中学校の理科の入試問題には、どういうメッセージが込められていたのか、解答・解説と、出題意図についてのインタビューを見てみましょう。

解答と解説

日能研による解答と解説

解答例

ダンゴムシが捕食されやすくなり、捕食者の移動にともない、他の場所に住むダンゴムシに感染することで、仲間を増やせるから。

解説

ウイルスに感染すると、体の色が青色に変化し、明るいところに出てきやすくなる。という情報から、感染していないダンゴムシより感染したダンゴムシの方が、目立ちやすくなるととらえることができます。ダンゴムシが目立ちやすくなると、鳥などのダンゴムシを食べる動物の目につきやすくなり、目立ったダンゴムシが食べられやすくなります。ダンゴムシといっしょに食べられたウイルスは、そのままふんといっしょに、ダンゴムシを食べた動物の体内から出て行きます。そのふんに近い場所にいたダンゴムシがふたたびウイルスに感染することによって、ウイルスは、いろいろな場所で仲間をふやすことができるようになります。

日能研がこの問題を選んだ理由

ウイルスに感染したダンゴムシの行動について、ウイルスの利点を考える問題です。
理科では、問題文から情報を読み取り、身に付けた知識と結び付けて、状況をとらえ、筋道を立てて説明することが大切になります。

このような理由から、日能研ではこの問題を□○シリーズに選ぶことに致しました。