中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

今月の額面広告に掲載されている問題はこれだ!

昭和女子大学附属昭和中学校

2014年05月掲載

昭和女子大学附属昭和中学校【国語】

2014年 昭和女子大学附属昭和中学校入試問題より

あなたが自分自身を表現する動詞は何ですか。
なぜその動詞を選んだのか、その理由をふくめて百字以内で書きなさい。

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには各中学の「こんなチカラを持った子どもを育てたい」というメッセージが込められています。
では、この昭和女子大学附属昭和中学校の国語の入試問題には、どういうメッセージが込められていたのか、解答・解説と、出題意図についてのインタビューを見てみましょう。

解答と解説

日能研による解答と解説

解答例

私が自分自身を表現する言葉は「練る」だ。何かアイデアが思いついたとき、すぐに実行せずに、まずはじっくりとアイデアを練り、あらゆる可能性を考え、必要な準備を整えて、より良いものにしてから実行に移すからだ。

解説

文章中では、「包容力のある人は、『包む』という身体性を持っている」という具体例が挙げられています。その中で「行動や考え方に『包む』という動詞の持つ特徴が自然にあらわれて、その人のひとつのスタイルになっている。」と書かれています。日常生活における自分自身の「行動や考え方」を思い浮かべてみましょう。そして、その行動や考え方を「動詞」で表すとしたら、どのような動詞が考えられるでしょうか。設問文には「その理由をふくめて……書きなさい」と書かれていますから、選んだ動詞と思い浮かべた行動や考え方とを因果関係で結ぶような表現を考えます。

各問の全文については「各問の全文と解答(PDF)」をご覧ください。

日能研がこの問題を選んだ理由

文章中に示されたいくつかの具体例をもとにして、自分の状況にあてはめ、自分なりの論理を構築していく問題です。文章中では、「包容力のある人は、『包む』という身体性を持っている」という具体例が挙げられています。この例などをもとにして、「自分自身を表現する動詞は何だろうか」と考え、さらにその理由も表現することで、自分の論理を構築していきます。

とらえた複数の情報を再構成していくだけではなく、とらえた情報を自分の体験や見聞と組み合わせていくことを通じてさまざまに着眼点を変えていき、情報に対する自分の考えの論理を構築していく力が求められているといえます。

着眼点を変えたり、情報に対する自分の考えの論理を構築していく力は、中学進学後もずっと使い続けることのできる力です。そんな入試だけにとどまらない、今後生きていくうえでも大切な力が試されているという点に魅力を感じました。

このような理由から、日能研ではこの問題を□○シリーズに選ぶことに致しました。