シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題校にインタビュー!

青山学院横浜英和中学校

2026年02月掲載

青山学院横浜英和中学校の理科におけるアドミッション・ポリシーを聞いてみました。

3.理系の生徒は青山学院大学以外の大学を受験するケースも少なくない

インタビュー3/3

御校の場合、青山学院大学の系属校として青山学院大学に進学する生徒と別の進路に進む生徒がいると思います。そうすると大学受験する生徒としない生徒に分かれるわけですが、実際どんな風に指導をされているのですか?

相田先生 前提として、理系の生徒は受験する生徒が多いです。青学の理工学部などの推薦枠はあるのですが、希望者が少ないということもあります。ですから、理系もしっかりやっているところを、もっとアピールしたいと思っています。

青山学院大学の相模原キャンパスには4学部あります。高校1年時には全員を相模原キャンパスまで連れて行き、相模原キャンパスの良さを説明していただいたり、キャンパス見学をしたりします。

1度行ってみると相模原キャンパスはとてもきれいで広いので、生徒もイメージが変わるようですよ。

渋谷の青山学院中等部・高等部との交流はあるのですか?

相田先生 授業での交流そのものはないのですが、部活を合同で行ったり、青山学院高等部の主催となる英語のスピーチコンテストに呼ばれて出場させてもらったりすることがあります。俳句のコンテストなどをはじめ、コンテスト系での交流は多いですね。

青山学院横浜英和中学校 礼拝堂

青山学院横浜英和中学校 礼拝堂

男女比率は「3:7」

普段の授業の雰囲気はどんな感じですか?ちなみに、男子を募集するようになってどれくらいになりますか?

相田先生 男子の募集が行われるようになってから8年になります。とはいえ、まだまだ女子のほうが圧倒的に多く7割ぐらいが女子で3割が男子といった比率になります。1クラス40~44名ですが、男子は12、3名ぐらいです。

男子生徒の雰囲気はどうですか?

板東先生 明るく、活発な印象があります。中学生の場合、授業で色々な意見を出してくれるので、男女でそれほど大きな違いは感じません。特にグループワークをすると、男女関係なくみんなで盛り上がって話し合いをしてくれます。

ただ高校にもなると、理系の授業では男子のほうが積極的に発言してくれる印象があります。

相田先生 中学生ですと、男子よりも女子のほうが背が高いことも普通にありますが、高校になると男子は体も一回り大きくなってきて、存在感が一気に出てきますね。

授業同様に実験を楽しめる科学部

理科系の部活動にはどういったものがありますか?

板東先生 本校ですと科学部があります。一昨年私も少し科学部を受け持ったのですが、20人位在籍しています。

見ていて面白かったものとして「エタノールが生物に与える影響」というテーマの班がありました。この班は中学生の頃は、「エタノールによる生物への悪い影響」をテーマとしていましたが高校生から「良い影響」にシフトチェンジしました。「薄いエタノールを与えた植物はストレス耐性を持つ」という既存の論文を元に、複数の植物にエタノールを与えた後、乾燥ストレスや塩ストレスを与え、本当にストレス耐性を持つのかという研究を行いました。結果として大きく生長に差が見られ、非常に面白い結果となりました。また、この研究成果に対してコンテストで賞をいただくことができました。

生徒の実験にしても全部身のまわりにあるもので工夫して行っているため、新しく機材を買うといったことは少ないですね。紙コップとボールと黒いビニール袋を用意してくださいといっても、100円ショップで全部揃えられますし、それでも面白い実験ができてしまいます。
科学部の生徒は、理系に進む子は結構いますね。

青山学院横浜英和中学校 礼拝堂内

青山学院横浜英和中学校 礼拝堂内

探究心のある人間に育ってほしい

生徒さんは6年間中学・高校で学び、さらに大学へ進んでいったうえで社会に巣立っていくと思います。理科の先生として、生徒さんにはどんな力をつけてどんな人になっていってほしいとお考えですか?

板東先生 身近なところで疑問を抱けるように、常に探求心を抱いている生徒にしたいと思って授業でも日々の生活でも関わるようにしています。そのためには、私が感じた疑問も必ず生徒に共有することも心掛けています。

たとえば、生徒に「こういうのがあったんだけど、何でだか知ってる?」と言って答えを言うと「へぇー」と生徒がうなずく。その後で「じゃあ、こういう場合だったらどうなるかな?」と追加で問いかける。さらに、「あなたが言ったその答えすごくいいね。でも、その場合だとこういう可能性もあるよね」と意見をいいつつも、一緒に考えていくことを意識しています。

最後に、これから青山学院横浜英和中学校に入って学びたい!と考えている受験生に向けてメッセージをお願いいたします。

板東先生 日常の中での「なぜ?」を大切にしながら、ご家庭でも自然への興味を育んでもらえたらと思います。ぜひ本校で一緒に学べる日を楽しみにしています。

相田先生 本校は中高一貫校として、6年間を通じて本当に多様な学びやチャンスが用意されています。興味のある分野には積極的に取り組んでほしいですし、たとえ最初は理科が得意でなくても、実験や観察をきっかけに興味を持つことで、学びが大きく広がっていくこともあります。

中高併せて6年間もありますので、視野を広くしながら学校生活を送ってほしいと思います。

青山学院横浜英和中学校 教室

青山学院横浜英和中学校 教室

インタビュー3/3

青山学院横浜英和中学校
青山学院横浜英和中学校横浜英和学院は、1880年(明治13年)、アメリカ人宣教師H・Gブリテンによって、横浜山手居留地に創立された。1916年に現在の蒔田の丘へ移転し、100年後の2016年4月より青山学院大学系属校となり、2018年度からは共学校となった。
「キリスト教に基づく人格教育を行う」という建学のもと、今後の社会を、希望と喜びをもって他者と社会に貢献していく人格の育成を、教育方針としている。「神を畏れる」「自立する」「隣人と共に生きる」の3つの教育目標は、キリスト教教育、キャリア教育、グローバル教育として、6年間の教育プログラムの中で具体的に実践されている。
神の前に自立した自己として立つこと。お互いを大切にし、認め合いながら相互理解を深めること。この2つのことを、今後彼らが活躍する社会やコミュニティーで生きていくための準備教育として大切にしており、「自分らしさ」、「私らしさ」を探求し、神から与えられている賜物を用いて、謙虚に自分の使命に生きる人生を志向していく人を育てることを目指す。
青山学院大学との系属校化により、大学出張講義や学問入門講座への出席、渋谷キャンパス、相模原キャンパス訪問、キャリアガイダンスの実施や青山学院大学への系属校推薦など、高大連携事業も年々より確かなものとなっている。
毎日の授業は、プロジェクターとスクリーンで展開。生徒は1人1台chromebookをもち、学びに活かす。講義形式の授業だけではなく、生徒自らが考えてつくる授業を展開しており、総合学習や海外研修報告、英語のレシテーションや各教科の研究発表などchromebookを用いて発表する機会が多くある。
給食があることも大きな特徴。栄養のバランスを考えた温かな食事を、クラスでみんなと一緒にとる。生徒も教職員も同じメニューで、クリスマスのケーキなどの特別メニューが出ることもある。幼稚園、小学校、中学校、高校、職員、1700食以上を管理栄養士と調理員計16名で作っている。