今月の額面広告に掲載されている問題はこれだ!
横浜雙葉中学校
2026年01月掲載

2025年 横浜雙葉中学校入試問題より
- 問題文のテキストを表示する
2024年6月にはメキシコやアイスランドで大統領を決める選挙が行われ、どちらの国も女性が大統領に選ばれました。女性の政治参加について、後の問いに答えなさい。
(問)各国の男女格差について、「世界経済フォーラム」は、「経済」「教育」「健康」「政治」の4分野の「ジェンダーギャップ指数」を発表しています。次の3つのグラフは2024年におけるメキシコ、アイスランド、日本の「ジェンダーギャップ指数」を示しており、グラフ中の(ア)~(エ)は4分野のいずれかの指数を示したものです。「政治」の指数を、グラフ中の(ア)~(エ)から一つ選び、記号で答えなさい。ただし、グラフ中の(ア)~(エ)は、それぞれ同じ分野を示しています。

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには各中学の「こんなチカラを持った子どもを育てたい」というメッセージが込められています。
では、この横浜雙葉中学校の社会の入試問題には、どういうメッセージが込められていたのか、解答・解説と、日能研がこの問題を選んだ理由を見てみましょう。(出題意図とインタビューの公開日については更新情報をご確認ください。)
解答と解説
日能研による解答と解説
解答
(イ)
解説
「ジェンダーギャップ指数」の数値は、「0」が完全不平等、「1」が完全平等を示します。これはつまり、数値が小さいほど男女間の格差が大きく、数値が大きいほど男女平等に近いことを意味します。
それぞれの分野での評価対象は、「経済」が同一労働における賃金の男女格差や管理職の男女比など、「教育」が識字率の男女比や初等・中等・高等教育就学率の男女比、「健康」が出生男女比や健康寿命の男女比、「政治」が国会議員の男女比や閣僚の男女比などとなっています。
それぞれのグラフにある(ア)~(エ)の4分野の中から「政治」にあたるものを選ぶときには、メキシコやアイスランドと日本を比較したり、日本の4分野の中における男女格差の現状とそのちがいに目を向けたりしながら考えます。日本では2025年10月に高市早苗氏が内閣総理大臣に選出されるまで女性の首相がいなかったことや、国会議員や閣僚などに占める女性の割合が国際的に見ても低い水準であることは、日本の政治分野の課題として、これまでもたびたび話題になってきました。こうしたことを考えると、女性が大統領となったメキシコやアイスランドと比べても、日本における4分野の中で比べても、著しく数値の低い(イ)が「政治」であると推測することができます。
なお、どの国でももっとも数値が1に近い(ウ)は「教育」、次いで数値が高い(エ)は「健康」、先の2つと比べてやや数値が低くなる傾向にある(ア)は「経済」を示しています。
- 日能研がこの問題を選んだ理由
近年、ニュースなどでも取り上げられている「ジェンダーギャップ指数」は、各国の男女格差を「経済」「教育」「健康」「政治」の4分野で評価し、国ごとのジェンダー平等の達成度を表したものです。
問題では、3つの国について、ジェンダーギャップの4つの分野の数値が示されていますが、どの数値がどの分野であるのかが伏せられており、この中から「政治」にあたるものを考えます。ジェンダー平等が目指される昨今、この問題は、他の国とのちがいや、日本の中での分野間のちがいに目を向けることによって、日本の政治分野における男女格差の現状や課題について、改めて考えさせられるものです。
このような理由から、日能研はこの問題を『シカクいアタマをマルくする。』シリーズに選ぶことにいたしました。