シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

共立女子中学校

2025年11月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

共立女子中学校の社会科が求めているチカラとは?

共立女子中学校/先生
1正解がない問いを考え続けるチカラ

「民主主義ってなんだろう」ということを考えてほしいという気持ちでこの問題を出題しました。学校生活の中でも、何かを〝決める場面〟があります。国会などでも、基本的に「多数決」を決める手段として使っているので、「それが一番多くの人の意見を反映できる手段だ」と考えている児童は多いと思いますが、本当にそうなのかな、多数決が最適な方法なのかなと考え続けてもらいたいと思って、こうした問題を作りました。決め方にも融通が利くというか、幅のある決め方ができる子、いろいろな意見を尊重できる子に入ってきてほしいと思っています。

2いろいろな糸口から答えを見つけるチカラ

社会科特有の情報処理というと地形図と雨温図になると思います。共立の入試問題では気温や降水量など理科的な情報だけでなく、雨温図や地図で場所まで示しているのは、その地図からの情報や、雨温図からの情報など、「いろいろな糸口から答えを見つけてごらん」というメッセージです。
スーパーに行ったときに、例えばピーマンの産地が宮崎県なら、他にはどの県で獲れるのかなと、視野を広げていくと、暖かいところばかりだとか、九州の南方ばかりじゃないか、と思ってもらえれば、テキストに載っている知識の習得になるので、机上の勉強だけにしないでもらえるといいなと思っています。

3人の意見を尊重し協力し合うチカラ

共立は人数が多くて多様性がある学校です。入学すると、学校生活のさまざまな場面で、本校の理念である「共立リーダーシップ」を体現していきます。例えば、授業の中でも「30秒くらい、隣の人としゃべってごらん」など、対話をしながら考えさせる場面を作っているので、そういう場面を入試にも取り入れたいと思いました。「共立リーダーシップ」はみんなが積極的に前に出るというものではありません。発言しづらければ、記録をとるなどの役割にも同じだけの価値があると伝えています。自分らしいかかわり方で、協力し合っていくという意識は、卒業後の人生にも役立つと思います。