出題校にインタビュー!
成城学園中学校
2025年06月掲載
成城学園中学校の理科におけるアドミッション・ポリシーを聞いてみました。
2.物・化・生・地4教科をできるだけ重ならないようまんべんなく出題
インタビュー2/3
次に、理科の問題全体の構成についてのお考えを教えてください。
佐々木先生 全体構成としては毎年同じで、物理・化学・生物・地学の4分野をまんべんなく出すような形で作問を行っています。順番についてはレイアウト次第といった感じで、特にこだわりはありません。
甲斐先生 あとは4分野を出しつつも、1回目と2回目で問題があまり重ならないようにする点を意識しています。
記述は大体2題が出題され、これからはもっと思考力を重視していく、といったスタンスで行かれるのですね。4分野から大問8題といった具合に出題されていて、テーマ的にもいろいろな分野を扱っているようにお見受けします。小説問もかなりありますし、結構幅広く聞かれている印象です。
本吉先生 今後、記述のように考えさせるような問題を増やしていくとなれば、質問数自体を減らすことにつながるかもしれません。となれば、おのずと全分野が2問ずつという現在の形が、今後は1つだけになったりすることもあるでしょう。問題数が同じで考えさせる問題が増えるようなら、時間的に足らなくなってしまうので、今後、全体の説問数も減らす可能性はあります。
理科/佐々木 直也先生
入試問題は理科の教員みんなで作成
入試に出題する問題は、理科の先生全員で検討しているのですか?
甲斐先生 作問に関しては理科の教員全員で作っていて、その中から今年どれを使うかを検討していく流れとなります。そうすることで似たような傾向にならないよう、念入りに配慮しています。
佐々木先生 それぞれ各教員が苦労して作問したものを持ち寄ってきており、問題選定の段階では、「これも使えそうだな」「それも使えるな」という意見が多く出ます。採用されない問題はスパッと切り捨てるのではなく「これとこれをなんとか合体できないかな」などと、その問題を進化させて活かすことも考えていきます。
甲斐先生 実はこの七輪の問題も合作でして、問2はもともとバーベキューに関する話だったものを七輪と合体させた経緯もあります。
結構子どもたちが間違えそうなトピックを選んでうまく出題しているな、と思える問題もあるように感じます。他の科目の先生方も同様に作問されている中、問題のバランスをどういう形で取っていらっしゃるのでしょうか?
佐々木先生 本校では、全ての先生が責任を持って4分野×1題作問しており、検討段階では4分野×教員分の問題が出来あがってきます。たとえば、物理の教員でなくても物理を含めて4種類の問題を作成しますので、相当数の問題が集まってくるわけです。現在は大問を4つ成立させてから作問するという制限を設けているので、それなりに質の高い問題が集まってきます。
それは、先生方はとても大変ですよね。ちなみに、25分の制限時間内に生徒さんは解答をほとんど埋められるのですか?
甲斐先生 結構埋まっています。記述以外のところに計算問題もいくつか入っていますし、選択肢問題で考えを絞りながら取り組めそうなものがあったりするので、解答ペースもかなり調整できているのではないかと思います。
本吉先生 詳しくは言えませんが、全受験生の正答率も50%は超えていますのでそれほど点数は低くないですね。ただ理科は4教科全部出題されるので、作問する側も大変だと思いますが、それ以上に受験生も勉強するのは大変だと感じます。
子どもたちの視点からすると、「ここはできるけれどこっちは苦手」といったものもあって、そういった意味では理科はかなり間口が広い科目な気がしますね。
成城学園中学校 物理実験室
インタビュー2/3
1917(大正6)年、日本教育界の重鎮である澤柳政太郎が開設した成城小学校を原点とし、7年制の旧制高等学校の伝統を継承しています。創立当初から「自学自習」「自治自律」精神を大切にする自由な校風。