シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

春日部共栄中学校

2025年06月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

春日部共栄中学校の国語科が求めているチカラとは?

春日部共栄中学校/先生
1初見の文章を読み解くチカラ

本校では「読みやすそう」といった点はあまり意識していません。小学校で詳しく習わないような、教科書では読まないであろうテーマで、そこまで難しすぎない作品を、毎年選んで使っています。意図としては、読んだことのある文章が読めるのは当たり前だと思うので。初めて出会う知識やテーマの文章に対して、考えようとしてほしいというところがあります。もちろん勉強して入試に臨んでほしいのですが、その場で出された文章を読んで、そこにある情報から「こういうことだな」と考えられる文を使いたいのです。ここにヒントがあるからこういうふうに考えられるよね、という問題が作れる作品を選んでいます。

2自分の言いたいことを伝えるチカラ

記述の問題は必ず1つ入れています。大問2を書かない受験生も結構多かったのですが、正しいかどうかはさておき、自分なりの意見を書こうとする子が増えたように思います。空欄が減りました。
グラフの読み取りなどは、単純に読み取れたことが書いてあれば点数をあげています。そこから考えられることは何か、という問いでは、自分の意見を書かなければいけません。自分の意見が合っているか合っていないかに関わらず、自分の意見を書くことは、そこで提示された情報をもとに、論理的に考え、表現する力を求めているという意味になります。

3日本語を正しく運用するチカラ

自分の意見を書こうとする子どもが増える一方、今後も引き続き課題になると思うことは、正しい日本語の運用ができるかどうかです。意見は書けていても、主語が抜けていたり、主語・述語が対応していなかったり、日本語の助詞の使い方が違っていたり。そういう文法的なものというか、日本語的なミスは相変わらずあります。そういうところまで克服して、論理的に自分の言いたいことを伝えられる受験生が増えたらいいなと思います。