シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

横浜翠陵中学校

2025年05月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

横浜翠陵中学校の数学科が求めているチカラとは?

横浜翠陵中学校/先生
1考えることを楽しむチカラ

すごく単純なラジコンでも、時間をかければ2つの動きだけで、方向に関係なく、どんなところにも行けます。すごくやりにくいラジコンだからこそ「深いな」と思いましたし、年長の娘が工夫して遊ぶ姿を見て、これは、何か問題になりそうだなと思いました。遊びの中にも、算数というか、論理的な思考があることを知ってほしかったのです。そういう視点をもつと、算数や数学を身近に感じてもらえるのではないかと思います。難しいことも、遊び心をもって取り組んでもらえたら嬉しいです。

2問題文や条件を正しく読み取るチカラ

算数では、今年の入試から記述問題を入れました。本校には「Think & Challenge!」というモットーがあり、入試を通して、さらに受験生にも考えてほしいと思ったからです。考えることを楽しめる子に入ってきてほしい。(記述問題の導入により)見たことのない問題が増えるかもしれませんが、新しい問題にも果敢にチャレンジできる子に入ってきてほしい、という思いもあり、そういう問題を入れています。少し考えれば解ける問題ですので、逃げずに取り組む姿勢や、チャレンジ精神を発揮してほしいです。
この問題では、文章(問題文や条件)を正しく読んで、手を動かすことが大切でした。それができれば、算数が得意じゃなくてもできる問題だったのではないかなと思います。

3考えたことを表現するチカラ

記述してもらうにあたり、「1行程度」としている理由の1つに、字数制限をしたくない、という思いがあります。1行程度の端的な言葉でまとめてね、というメッセージです。答えだけを書いている受験生もいましたが、それでは正答にはなりません。記述のヒントは問題文にあります。「どの順番でおせばよいか」と書いてあるので、答えだけでなく、「・・・・をおせばよい」と、最後まで書くことが必要です。頭の中に思い描いていることを、しっかりと言葉にして相手に伝える力は、人間関係を築く上でもすごい大事なことだと思うので、きちんと書く努力をしてほしいです。この記述問題は、難しいようで簡単なのですが、実は受験生には難しいというか。そこに本校の入試問題のよさがあるのではないかと思います。