シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

渋谷教育学園渋谷中学校

2025年01月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

渋谷教育学園渋谷中学校の数学科が求めているチカラとは?

渋谷教育学園渋谷中学校/先生
1典型的な問題を正確に解くチカラ

算数を学習する上で大切にしてほしい力の一つが、典型的な問題(計算も含む)を正確に解く力です。その力を向上させるには、きちんと学ぶことと、コツコツ努力すること、この2つが重要になります。その力は入学してからも必要になるので、本校の入試では、努力の度合いを測れるような問題を、大問や小問の中に入れて出題しています。訓練を怠ることなく、しっかりと正確に解く力を磨いてください。

2初見の問題を楽しむチカラ

典型的な問題にきちんと向き合ってきたかを問うとともに、もう一つ、入試問題を作る上で意識しているのは、初見の問題に対する取り組み方を問えるような問題を出す、ということです。50分という限られた時間の中で、長い問題文を見たときに、これを読むのか、というネガティブな姿勢で臨んだら、たぶん解き終わらないでしょう。答えを書けたとしても、正答率は低く出てしまうと思いますので、日頃から「何、これ」「面白そう!」と楽しむことを大事にしてください。また、ポジティブにとらえることができる受験生に入ってきてほしいという思いがあります。

3考えたことを伝えるチカラ

例年、記述問題を出題している理由は、計算が最後までたどり着けなかったり、ちょっとした勘違いがあったりして答えを間違えてしまっても、わかっているところまでは点数をあげられるからです。結果だけでなく、どこまで解き進めていたかを見たい、という気持ちもあります。自分の考えを人に伝えることはとても大切なことなので、苦手意識をもたずに取り組んでほしいと思っています。