シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

光塩女子学院中等科

2024年10月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

光塩女子学院中等科の国語科が求めているチカラとは?

光塩女子学院中等科/先生
1相手の言っていることを理解したうえで自分の意見を述べられるチカラ

本校では自分の考えを論理的に言えること、そして他者の考えをきちんと受け入れた上で自分の考えを表明できるようになってもらいたいと考えています。自分で文章を咀嚼して理解し、相手の言っていることを正しく理解する。それに対して同意も反論もあると思いますが、自分の意見をしっかりと述べることができる力は身につけていてほしいです。

2言語を使って効果的にコミュニケーションを行っていくチカラ

人生を歩んでいく中ではいろいろな経験をしていくと思いますが、出来事の表面だけをなぞってさらっと過ごしていくのではなく、少し立ち止まってその物事の背景や自分にとってどういう意味があるのかなど、そういうことを思考できる人になってほしいと思っています。その足がかりとなるのが言語力です。言葉に力がある人に育っていってほしいですし、在校時にそういう力をつけてほしいと思います。

3さまざまなジャンルの文章を読みこなすチカラ

本校では、受験生に読んでほしいテーマや、読んで楽しい随筆や小説を選んで出題しています。新しい作品から出題しようというよりは、こういった文章を子供たちに読んでほしいという点を優先していますので、普段の読書においても、さまざまなジャンルの作品に触れていてほしいですね。