シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

光英VERITAS中学校

2024年05月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

光英VERITAS中学校の数学科が求めているチカラとは?

光英VERITAS中学校/先生
1日常生活で数を楽しむチカラ

入試問題は身の回りから算数・数学につながるような作問を心がけています。この問題はカレンダーという身近な題材を取り上げていますが、いろいろな月日の数が規則正しく並んでいます。日ごろから物事を算数的・数学的に見ようとする力があるお子さんは解けたのではないでしょうか。

2初見の問題を試行錯誤するチカラ

この問題は一見してどう解けばいいかわからなかったかもしれません。それでも「おもしろそうだな」と思ってくれるのではないか。やってみよう、試行錯誤してみようとする力も問うています。入試ではこの問題のようにその場で考える問題を出すようにしています。

3整理して考えるチカラ

この問題は場合分けをして解いていく問題です。1月の場合、2月の場合、……というように場合分けをして整理して考えていくので、抜けがなく順番通り数えられる力が必要です。
整理する力を言い換えると、ゴールから逆算して考える「物事を見通す力」でしょうか。この問題を365日すべて考えたらきりがありません。3倍だから、4月まで、10日までを考えればいいと気づけることが大事です。