シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題校にインタビュー!

明治大学付属明治中学校

2024年01月掲載

明治大学付属明治中学校の国語におけるアドミッション・ポリシーを聞いてみました。

3.生徒同士のつながり、生徒と先生のつながりが魅力

インタビュー3/3

授業や学級活動では男女の壁を作らない

共学になって15年ほど経ちますが、男女のかかわりについては、どのように感じていますか。

内田先生 もちろん学年のカラーや発達段階により違いはありますが、高校卒業時は基本的に仲はいいですね。今、中1を担当していますが、意識し始める年代なので、男子グループ、女子グループに分かれることもあります。ただ、クラスとして何かをやる時は男女に関係なく一緒にやるということが教員の共通認識なので、そういう方向に促します。委員会でもそういう認識で活動していますので、男女で協働作業ができないということはありません。

金田先生 授業のグループワークでも男女に関係なく話すので、まったく話さないということはないです。

内田先生 クラスによっては席もランダムで、グループを作ると女子4人、男子1人という偏りのあるグループができることもあります。それでも特に配慮せず、こういうこともある、と普通にやらせています。自分から壁を作ってしまう子がいたら、それは指導の範疇なので、個別に呼んで指導しています。

明治大学付属明治中学校 フリースペース

明治大学付属明治中学校 フリースペース

卒業生が証明する中高での学び

大学付属校には入れば安泰というイメージがありますが、生徒と先生、両方の立場で貴校の教育をどのように感じていますか。

内田先生 今年度の中1も、英語の小テストであったり、作文であったり、日々課題があるので、慣れるまでは大変なのですが、中3あたりになると自分のやり方というか、ペースをつかんでうまくこなせるようになっていきます。高2まで文理共通でやるので負担としてはかなり大きいと思うのですが、ここで役に立つのが、中学時代に身につけた基礎学力とペース配分です。高3になると文理に分かれるので、ようやく自分の好きなこと、得意なことに特化できるようになります。昨年度の高3には、そこを前向きにとらえて学部選択につなげる生徒の姿を目の当たりにしました。
中学時代は「もう少し緩やかだと思った」という声をいただくこともありますが、高校を卒業する時には、やったぞという実感をもって卒業式を迎えていると思います。

卒業生の活躍はどのように映っていますか。

内田先生 明治大学のホームページを見ていたら、総代に選ばれた卒業生が載っていて、よくやっているなと、嬉しい気持ちになりました。(卒業生には)自分たちの取り組みが次の世代につながっていくという意識があります。よく学校へも顔を出してくれて、大学での活動を報告をしてくれるのですが、そういう話を聞くと、頑張っているのだなと思います。

嬉しかったのは、高校時代にあまり成績が振るわなかった子が、大学に進むと、他大学の学生と共同研究に取り組んで賞を獲り、それを見せに来てくれたことです。賞状がぼろぼろになってしまうほど、いろいろな人に見せています。それほど本人にとっては嬉しいことで、それを見ると我々としても嬉しいのです。

明治大学付属明治中学校 校舎内

明治大学付属明治中学校 校舎内

先生と生徒の距離が近く、卒業後も気軽に来校

卒業生はよく遊びに来ますか。

金田先生 部活や学年のカラーにもよりますが、結構来ます。部活の縦のつながりが大きいので、「部活指導に来ました」と何人かで来ることがあります。部のコーチとして、年間を通して来ている卒業生もいます。

内田先生 土曜日に顔を出してくれる卒業生が多いです。午前中で授業が終わるので、昼過ぎに来て、部活動に参加して、指導が終わった後に職員室に顔を出してくれて、「先生、元気?」などと声をかけてくれます。距離は近いです。本当にありがたいなと思います。「お久しぶりです」と手土産を持ってくる子もいれば、「やっほー」みたいな感じで来る子もいて、人それぞれですが、それを全部許容するという感じはあります。

金田先生 すぐに帰る子はあまりいません。ほとんどが担当学年の先生や部活動の先生に一通り挨拶して、話して……という感じです。

内田先生 「学食を食べに来た」という子もいましたね。男子の卒業生が何人かカフェテリアにいたので、声をかけたら、「久しぶりに食べたくなった」と言っていました。

明治大学付属明治中学校 グラウンド

明治大学付属明治中学校 グラウンド

インタビュー3/3

明治大学付属明治中学校
明治大学付属明治中学校1912年に旧制明治中学校として神田駿河台の明治大学構内で開校した。戦後は、1947年の新制明治中学校、1948年の新制明治高等学校の発足に伴い、推薦制度による大学までの一貫教育の方針が確立された。2008年に調布市へ移転し、共学化。
明治大学への内進率は約90%で、国公立大学進学希望者は、明治大学への推薦資格を保持したまま併願可能。私立大学も併願受験の対象となる場合があるが、学部・学科ごとに条件が異なるため、受験には予め明治大学からの許可が必要。7時間目に週1回ずつ英・数の補習講座を設定し、ていねいに基礎力を固めている。高大連携教育にも力を入れており、大学の先生による「高大連携講座」や、長期休みを利用した法曹入門講座などの「高大連携セミナー」、大学の単位として認定される「プレカレッジプログラム」など、付属校としての魅力ある講座も豊富。
1450名収容のホール、2つの体育館、蔵書約7万冊の図書館など、充実した施設がそろっている。英語科教員が1冊ずつ読んで独自のレベル分けをした英語の多読本が約7000冊あり、積極的に活用されている。「質実剛健」「独立自治」という建学精神のもと、紫紺祭(文化祭)、体育祭、東京六大学野球応援、球技大会などの行事や、中学でほぼ100%、高校で90%以上の生徒が加入するクラブ活動も盛んである。