シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

海城中学校

2023年11月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

海城中学校の理科が求めているチカラとは?

海城中学校/先生
1自分の手で検証するチカラ

この問題で、あえて「家のキッチンでもできる実験を」としたのは、自分の手で検証してほしいからです。受験熱が過熱していくなかで、生活体験がだんだんと希薄になっていく傾向があるようですが、日常の暮らしのなかにあるものを、理科的な視点で、興味を持って接してもらうという体験を、繰り返し持っておくということは、中学に入ってからも役立つ大切なことではないかと思います。実際にガスバーナーの扱いが苦手だったり、教えてもなかなかできなかったり、ということがあるので、生活体験をもう少し大事にしてもらえたらな、と思っています。

2広い視野を持ち、多角的な視点で見るチカラ

地学の醍醐味は空間的にも時間的にもスケールの幅が広く、いろいろな視点を持てるところです。そういう視点で物事を見られるようになると、人生においても視野が広がります。毎日の暮らしのなかで、少し宇宙のことを考えたり、星を見上げたりして想像力を巡らせてみましょう。私たちは受験生が少しでもおもしろいと感じたり何らかの気づきを得たりできる問題を作りたいと考えていますので、過去問と向き合うことによって得られた力が、地学の域にとどまらず、生きる力につながることを願っています。

3自分の考えを人がわかるように説明するチカラ

この問題の題材は、受験生の多くが知らなかったと思います。それでも、それまでの設問の流れに従って問題を読み、きちんと理解して、自分の頭で考えていけば、それほど難しいことを知らなくても答えにたどり着けるように作っています。「考えを説明しなさい」としたのは、自分の考えを人がわかるように、論理的に説明する力をつけてほしいというメッセージです。日頃から、自分の頭で考えるだけでなく、考えたことを言葉で説明することを意識して学習しましょう。