シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

頌栄女子学院中学校

2023年09月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

頌栄女子学院中学校の理科が求めているチカラとは?

頌栄女子学院中学校/先生
1何事にも興味をもつチカラ

みなさんの身のまわりにはいろいろなものがたくさんあります。どういう形でもいいのでどんどん興味を持ってもらえれば、それらはすべて理科の切り口になります。周囲にあるものを「当たり前」にしないで、これはなんだろう、これはどうしてこうなっているのだろうと、すべてに興味をもって考えてもらえると、理科の学習がおもしろくなると思います。

2ひるまずに挑戦するチカラ

今回のように、見たことがない問題が出た時に、ひるまずに挑戦する心を持ってもらいたいと思っています。例えば「地球の大きさが大きすぎる。だからこの形はありえないんだ」というように習っていれば、じゃあ、小さければいいのかな、という発想をしてほしいのです。あまり固定概念をもたないで、少し柔らかく考えるということをしてもらえると、一歩前に進むことができるのではないかと思います。

3思考をベースとした確かな基礎力

本校の入試は、計算問題、表やグラフなどからデータを読み取る問題、もしくは実際にグラフを書かせるような問題、論述させる問題などをバランスよく構成しています。頌栄を目指してしっかり準備をしてきた受験生に入ってきてもらいたいので、問題を作成する時から、ここである程度の点数は取れるだろうという思惑をもって作成しています。過去問を5年分くらいやってもらえればきっといいことがあるはずです。