シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

白百合学園中学校

2023年05月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

白百合学園中学校の理科が求めているチカラとは?

白百合学園中学校/先生
1先入観にとらわれないチカラ

昆虫は地球上で最も多種多様で、進化した昆虫の能力から学んだ技術は、私たちの生活に活かされています。でも、昆虫嫌いなお子さんが多いのはとても残念です。先入観で「気持ち悪い」と毛嫌いせず、昆虫のことを知ろうとしてほしいと思います。

2提示された文章を基に理由を説明するチカラ

この問題は「あなたの考え」を聞いている文章記述問題です。とはいえ、何でも自由に書いていいわけではありません。理由は、提示したコオロギについての文章をきちんと読み、その内容に基づいてSDGsの目標とつなげて説明することが求められます。

3他教科の知識もフル活用するチカラ

受験生の解答は、気候変動(目標13)の理科的な答えだけでなく、貧困(目標1)や飢餓(目標2)など社会科的な答えがありました。理科の問題でも理科以外の教科で学んだことをフル活用して解答する力、知識の活用力も大切にしたいところです。