シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

大宮開成中学校

2023年04月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

大宮開成中学校の数学科が求めているチカラとは?

大宮開成中学校/先生
1頭を使い、手を動かして考えるチカラ

本校では、この問題のように、何か公式を使って解くのではなく、頭を使い、手を動かして考える問題を毎年出題しています。問1は、ルールに則って手を動かすのみです。面倒くさがらないで丁寧に取り組めば正解できると思います。

2初見の問題に挑戦するチカラ

問1に比べ問2は難易度がぐっとあがりますが、粘り強く取り組んでほしいところです。この問題では、パターン化されていない初めて見る問題に対してチャレンジする力も見ています。「見たことがない」とあきらめず、「おもしろそう」とどん欲に挑戦してもらいたい。未解決問題を目の前にして、ワクワクして解いてくれたらうれしいですね。

3正確かつ迅速に計算できるチカラ

この問題は単純ですが繰り返し計算しますから、正確かつスピーディーな計算力も求められます。答案用紙は答えのみの記載です。したがって「惜しい」という解答はなく、○か×ですから、正確な計算力を常に求めています。正確さが身についたら、スピードも求めましょう。そうして計算力の“基礎体力”が備われば、問題の対応力も上がると思います。