シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

栄光学園中学校

2023年01月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

栄光学園中学校の数学科が求めているチカラとは?

栄光学園中学校/先生
1問題を正しく読み取り、見通しを立てるチカラ

大問1は計算を中心とした問題ですが、つねに単純な計算だけでは終わらない問題を作成したいと考えています。今回は少し条件をつけて、その条件に合うものを探し出す問題にしました。1つ目の大問から複数の答えが存在する問題があり、戸惑ったかもしれません。そういう時こそ問題を正しく読み取り、どうすればその条件をクリアできるかを考えてみましょう。そして、ある程度の見通しを立ててから計算を始めましょう。

2手を動かして試行錯誤するチカラ

普段の学習の中で、手を動かしながら考えていますか。最初は順調でも、途中で「あれっ?」と思ったら、頭の中だけでなく、手を動かしながら試行錯誤してみましょう。実際に数字を当てはめて計算しているうちに、「あれっ?もしかしたらこれかも!」と、ひらめくものがあるかもしれません。

3自分で考え続けるチカラ

受験生が入試問題に取り組んでいる様子を見てみると、時間(入試時間:60分)をもて余している子はいませんでした。試験時間の最後まで、みんな全力で手を動かしていました。その中には自分なりの答えを出しても満足することなく、まだ工夫できることがあるのではないか、別の考え方もできるのではないかと考え続ける受験生がいたことでしょう。入試が終わっても、問題をふり返ってみて、夢中になってくれたら嬉しいです。