シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

神奈川大学附属中学校

2022年12月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

神奈川大学附属中学校の国語科が求めているチカラとは?

神奈川大学附属中学校/先生
1根拠をもって自分の意思を表明するチカラ

この問題は筆者の意見を踏まえて考え、自分の意思表明をしてほしという思いで出題しています。素材文に書いてあることが実社会ではどこにあるのかを考えてみてください。リアルな世界に落とし込み、自分はどう思うかを考えるのです。さまざまな問題に対して、自分事として考え、そして表現することが大切です。

2見方を変え、自分と違う立場になって考えるチカラ

気持ちを推察してみる…。そういうことができると、自分の考えがちっぽけなものに見えてくるかもしれません。あるいは、違う答えが見えてきたり、もっと良い答えになったりするかもしれません。ですから自分の世界に閉じこもらず、違う世界や違うものに対して自分から働きかけて、広い世界に出てほしいのです。

3あきらめずに、粘り強く取り組むチカラ

作文問題は、粘り強く取り組む力を見たいから出題しています。粘り強く取り組んだ結果、自分はこういうことができた、という思いを持てるかもしれません。逆に、粘り強く取り組んでも、うまくいかないこともあると思います。ただ、そこから学ぶことがあるはずです。「粘り強さ」は中学校に入学後もいろいろな場面で生きるので、学習においても生活においてもその姿勢を意識して取り組んでください。