シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

ドルトン東京学園中等部

2022年10月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

ドルトン東京学園中等部の理科が求めているチカラとは?

ドルトン東京学園中等部/先生
1多角的な視点で読み取るチカラ

入試問題で大切にしているのは「気づく力」です。提示した地図は世界の台風の経路を示しています。台風の経路の図は日本付近のものは目にしていると思いますが、世界地図は珍しいと思います。どんなことが読み取れるか、受験生の着眼点、視点の多様さを見ようと、この問題を作りました。

2初見の問題に挑戦するチカラ

おそらく多くの受験生が初めて遭遇した問題だったと思います。初見の問題でも、「おもしろそう」と知的好奇心を持って解答の糸口を探し、チャレンジする姿勢を見たいです。図から読み取ったことを何かしら書こうとする姿勢が多く見られ、予想以上にできていました。

3科学的に探究するチカラ

ドルトン東京学園の理科の授業は、自ら仮説を立て、立証するための実験を行い、結果を検証する探究的な活動で構築されています。この問題はまさに普段の授業の延長線上にあります。自分の仮説を説明し、その仮説の立証に必要なデータを適切に挙げるところまで到達するのは難しかったようですが、仮説検証に必要な力は入学してからしっかり学びます。