シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

海城中学校

2022年09月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

海城中学校の社会科が求めているチカラとは?

海城中学校/先生
1社会で起きている問題に対して関心をもつチカラ

中学3年間を通じて「社会総合」の授業を設けています。そこでは社会で起きている問題の中から自分が興味や関心をもつ問題を大切に、探究型の学習に取り組みます。自分らしい視点を養うには、日頃から社会に目を向けて、アンテナを張っておくことが重要です。そして興味や関心を持ったら、調べてみましょう。

2資料を活用するチカラ

複数の資料から読み取れる情報を統合して解答してもらう問題が入試でよく出題されます。入学すると「社会総合」の授業が始まり、収集した複数の情報を分析し、考えて、自分の見解を見出すということが求められるからです。こうした力はすぐに身に付くものではありません。過去問などを活用して資料を読み解く力や統合して考える力を磨きましょう。

3論理的に文章を書くチカラ

入試問題には、いくつか記述して答える問題があります。それも「社会総合」の授業につながっていて、レポートや論文を書く素地を見たいという意図があります。普段から文章を書く時には、自分の考えをまとめる、わかりやすく説明する、ということを心がけてください。記述問題を解く時には、何を問われているのか、をしっかり理解し、考える手がかりを探しましょう。