シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

桜美林中学校

2022年02月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

桜美林中学校の社会科が求めているチカラとは?

桜美林中学校/先生
1多角的に物事を見るチカラ

私たちは物事を自分の視点だけから見ていると、その見方に慣れてしまって他の視点から見ることに違和感を覚えることがあります。しかし、自分とは異なる視点になって物事を見たり、相手の立場に立って物事を考えてみたりすることが出来るようになれば、相手に共感する能力が養われてきます。多角的に物事が見れるようになれば、立体的に物事を理解できるようになり、他者と共に生きる力も養えます。そんな子を本校は求めています。

2その場に合った方法で対処していける柔軟なチカラ

現代社会を生き抜くためには、一つの方法だけを身に付けて対応していくことだけでは難しいです。いろいろな方法を身に付け、それぞれに合った方法で対処していくことが、これからの時代では求められます。本校の社会の試験では、地図や写真を見て、そこからどのような情報を得るか、表やグラフを見てどのように読み取るかといった多様な能力が求められます。受験生には、幹が大空に枝を伸ばすように自分の考えを広げていってくれることを期待します。

3様々な事に興味・関心を持つチカラ

対象は何でも構いませんが、いろいろなことに興味・関心を持ってもらいたいと思います。疑問が湧いたら自分で調べてみる。家族や先生に聞いておしまいにしてしまうのではなく、まずは自分で調べてみて、それから人に聞くようにしてみましょう。また聞いてみる際にも、単に答えを聞くのではなく、どうやって調べたら自分の求める答えに行きつくことができるか、その方法を聞いてみるとよいでしょう。そうして調べた答えは、きっと自分の知識として身に付くはずです。