シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

市川中学校

2022年01月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

市川中学校の理科が求めているチカラとは?

市川中学校/先生
1科学的に推理できるチカラ

孤独相・群生相は高校で習う知識です。もちろん、受験生にはそうした知識はありませんが、リード文や図から、どんな能力があると密の環境を避けられるか科学的に推理します。
より遠くへ移動できる能力(飛翔能力)があれば、エサを獲得しやすくなります。(B)は(A)に比べて体に対して羽が長く、遠くへ飛ぶ能力に優れていると考えられます。

2基礎知識を自分のものにするチカラ

科学的に推理するには考える材料としての知識が必要です。そして、その知識は経験が伴うと定着しやすくなります。実際に昆虫を触ったことがあるのかないのかも、大きな経験です。小学生の間は、特に自然の中でさまざまな経験をしていくことも大切です。

3世の中の出来事に関心を持つチカラ

2020年はアフリカでトビバッタが大量発生し、農作物が食い尽くされる被害は広い地域に及びました。新型コロナウイルスのパンデミックのニュースに隠れて、このニュースを知らなかった受験生は多かったかもしれませんが、社会の出来事に関心を持ってほしいと思います。