シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

桐朋女子中学校

2021年12月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

桐朋女子中学校の国語科が求めているチカラとは?

桐朋女子中学校/先生
1言葉の力を身に付けようと努力するチカラ

今の時代、スマホを使う機会が増えて短文によるやり取りが日常化していると感じていますので、国語科として、豊かな語彙を伝えることは意識しています。「すごい」「やばい」で済ますのではなく、豊かな語彙に触れて物事を語れる子どもたちを育てたいと思っています。

2論理的に文章を理解して、自分の中に落とし込めるチカラ

語彙習得の面でも記号のように漢字を覚えるのではなく、意味を確認して活用できるように学習してほしいですね。また、「注意深く、丁寧に文章を読むこと」は大事であると思います。なんでも分かりやすく、という現代の風潮とは逆行するかもしれませんが、入試ではある程度まとまった文章を出していきたいと思います。

3さまざまな学びや体験を、学校生活を通じてバランスよく得るチカラ

国語科に限らず、読解力や表現力のベースは体験に基づくと考えます。学校や塾での学びや生活体験から得られるものは等しく重要と考えますので、バランスよく小学校生活を大事にしていただきたいと思います。