シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

横浜創英中学校

2021年09月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

横浜創英中学校の社会科が求めているチカラとは?

横浜創英中学校/先生
1当事者意識をもって社会課題を考えるチカラ

社会で起きている出来事には必ず背景があります。例えば最近、レジ袋が有料になりました。それをただ受け入れるだけでなく、なぜ、そうなったのか、という理由にも目を向けて、自分が取るべき行動を考えてほしいと思います。入学後も、当事者意識をもって社会課題を考える機会がたくさんあります。小学生も社会の一員ですから、社会科を学習する中で、なぜ、こんなことが起きたのだろう、自分ならどうするだろうと意識してほしいと思います。

2リード文や資料から情報を読み取るチカラ

本校の入試問題は、必要に応じてリード文や資料を掲載しています。その意図は、しっかりと情報を読み取り、答えを導き出すための手がかりとして活用してほしいからです。今回の問題にも、3つの目標の内容や世界の人々が合意したターゲットなどを提示しました。しっかり読んで、手がかりをつかんでほしいと思います。

3自分の考えを根拠をもって伝えるチカラ

社会科では、当事者意識をもって社会課題を考えることを大切にしています。社会課題を考えるためには、自分の意見をもつことと、相手がわかるように根拠をもって伝える力が必要です。その力は、入学してからも社会科の授業だけでなく、学校生活のいろいろな場面で養うことができますが、小学校生活の中でも意識して学習してきてほしいと思います。入試では自分の意見を書こうとしている姿勢も評価したいと思っていますので、書くことを心がけてください。