シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

麗澤中学校

2021年07月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

麗澤中学校の数学科が求めているチカラとは?

麗澤中学校/先生
1課題を解決・発見、解法を表現するチカラ

数学の問題は論理的かつ簡単に時間内に解決する力が問われます。答えのない問題が数多く存在する実社会において、この課題解決能力(公式を活用できる力)をいかに身に付けているかが重要です。さらには課題を発見する力(公式が成り立つまでの過程を活用できる力)、解法を表現する力(解決に至る過程を論理的に説明できる力)も麗澤中学校では身に付けることを目標にしています。

2速さ重視でなく、きちんと考えて理解して正しく解くチカラ

入試問題は学校への最後のアピールの場。出題側としては『どんな問題に取り組んでくれたら嬉しいか?』ということを考えて問題を作成しています。そのため、子どもたちがゆっくりでもいいのでしっかり考えて解ける量や解ける内容を意識して作成に取り組んでいます。

3情報を汲み取り学びに活かすチカラ

今年初めて入試説明会に来た方限定で「入試問題の意図」を配布しました。いろいろな学校でこのような資料は配られていると思いますが、「これを見て生徒は本当にわかるのかな?」と疑問に思っていたこともあり、改めてしっかり提示することにしました。

どれだけ我々の望む受験生が来てくれるか、学びのあとが見られるのか不安はありましたが、この内容に対してしっかり対策を取ってくれた受験生たちは、きちんと合格に結びついたのではないかと感じています。