シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

山脇学園中学校

2021年06月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

山脇学園中学校の国語科が求めているチカラとは?

山脇学園中学校/先生
1文章を読み解くチカラ

教科書を読んで、読み方を学習することが国語の授業の骨子です。教科書を精読することに力を入れているため、入試問題でも 文章をしっかり読めているか、理解できているかを問いたいと考えています。良い素材文を選ぶことを意識していますし、問いと向き合うことにより文章への理解が深まるような問題を作ることを目指しています。

2漢字や言葉の意味など基本的な知識

文章と向き合い、理解するためには、その土台となる 漢字や言葉の意味、文法などの基本的な知識をしっかり学習することが必要です。入学後も、漢字の小テストはこまめに行いますので、小学生のうちから正しく書く、正しく理解するということを意識し、確認しながら学習を進めていきましょう。

3自分の考えを表現するチカラ

入学後は6年間にわたり探究的な学習に取り組みます。その際に大事になる「自分事としてとらえること」と、「自分の考えをもち、それを他者に伝えること」ができるかどうかを、入試問題でも問いたいと考えて、大問三に今回の問題のような意見論述問題を出題しています。国語だけでなく、他教科を学習する際にも、また、普段の生活の中でも、「自分事としてとらえること」と「自分の考えをもち、それを表現すること」を意識して、視点を広げてほしいと思います。