シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

中村中学校

2021年05月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

中村中学校の社会科が求めているチカラとは?

中村中学校/先生
1「自分ごと」として考えるチカラ

この問題は、世界の課題を他人事ではなく「自分ごと」としてとらえてほしいと思って出題しました。日本は毎日水汲みをしなければならない状況にはありませんが、地球上にはそうしなければならない人がいます。決して遠い世界の話ではないことをわかってほしいと思いました。

2情報を読み取って組み立てるチカラ

(問1)は文章と写真から情報を読み取って自分で組み立てる力を、(問2)は「その結果、どうなるか」という想像力を見たいと思いました。
資料から読み取って答える問題は意識して出題しています。いろいろなことに気づいてもらいたいのですが、最低でも1つのことに気づいてもらいたいというスタンスで作問しています。

3書くことにチャレンジするチカラ

この問題は文章記述問題ですから、「書く力」を試す問題です。読み取った情報を指定した字数でまとめられるように、練習しておきましょう。要点を整理してまとめる力は、その先にもつながります。
文章記述が苦手な受験生もいるでしょうが、何とか克服してもらいたくて書く問題を出しています。入学してからも書く機会がたくさんあるので、苦手であってもチャレンジしてほしいですね。