シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

海城中学校

2021年04月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

海城中学校の理科が求めているチカラとは?

海城中学校
1物事を批判的に見ることができるチカラ

生徒の今後の人生においては、既存の価値判断や経験則が通用しない事態がきっとくるのだろうと思います。学んだ知識を、その時代に沿った形で活用していくことが求められるでしょう。「そう習ったから」ということで全て鵜呑みにしてしまわないで、一度立ち止まり、「本当にそれでいいのか?」という批判的思考も持てるようになってほしいと思っています。それは「どうしてこうなったの?」と聞かれた時にきちんと答えられるかどうか、もっと違った見方ができるかどうか、という部分に繋がってくると思います。

2対話力やコミュニケーション能力、発表するチカラ

生徒の対話する力やコミュニケーション能力、発表する力は磨いてほしいです。理科的に言うと、根拠に基づいた議論ができる力、部分と全体とを的確に把握する力、試行錯誤する力などは必要です。

3日常生活における疑問を素通りさせないチカラ

受験問題には日常生活に関するモノを多く取り上げていますが、そこはあえて意識しているところです。「日常のナゼ?」を、その不思議さにきちんと目を見開いてそれを素通りさせないということが、ひいては入試問題を解く上でも役立つことになると思っています。