シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

渋谷教育学園幕張中学校

2020年11月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

渋谷教育学園幕張中学校の社会科が求めているチカラとは?

渋谷教育学園幕張中学校/先生
1日常の中の変化に気づくチカラ

最近、多機能トイレが増えています。なぜ増えているのか、考えたことがあるでしょうか。この問題で利用対象者の具体例を2つ挙げてもらうのは、知識だけでなく、受験生が身の回りの出来事にどれだけ意識を向けているか、どのように社会を見ているのかを知るためです。

2知識と経験を結びつけるチカラ

利用対象者として、「車いすを使用している人」に代表される「体が不自由な人」という解答は想像しやすい。ただ、これは習ったことをそのままアウトプットしており、自分の経験が解答に生かされていない、生活とつながっていないのではないかと気になりました。
習ったことをそのまま出そうとするのではなく、身の回りのことと結びつけて考えたことを表現してもらいたい。そのためには普段の生活を大切にしてほしいと思います。

3問題を介して「対話」するチカラ

設問文に「このトイレの広さと設置されている主な機能の両面から考えて」とありますから、一般の人が緊急で利用するのにこの広さは必要ありません。設問文をきちんと読めば出てこないはずの答えを書いていないか、ということも見るようにしています。
入試問題は学校と受験生との「対話」です。こちらが伝えたこと(出題)を、どのように返してくれるか(解答)を見ています。設問の一部だけで判断せずに、本文をきちんと読み、内容を踏まえて答えるようにしましょう。