シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

フェリス女学院中学校

2020年11月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

フェリス女学院中学校の国語科が求めているチカラとは?

フェリス女学院中学校
1文章を読むチカラ

入学すると、いろいろな場面で本や文章を読んで書くことが求められます。書くことにより、論理的に思考を整理しながら、自己の考えを深化させることができるからです。本や文章を読む習慣がないと、入試をクリアできたとしても、その先の6年間が非常に苦痛に感じられます。もちろん成長していく場合もありますが、できれば小学校時代から本に親しんで、読むことの楽しさや充実感を味わってきてほしいと思っています。

2文章を理解して考えるチカラ

自分の考えを表現するためには、自分の頭で考えることが欠かせません。それは本校がもっとも大事にしていることの1つです。普段から「考える」ということを大事にしてほしいですし、問題に取り組む際も、筆者が言いたいことをしっかりと読み取り、理解した上で考えて、自分の意見を導き出すようにしましょう。

3自分なりの考えを表現するチカラ

200字という文字数は、書きたいことがあれば少ないと感じると思います。書く技術を磨くよりも、自分が書きたいことは何かをしっかりと把握して、筋道立てて書くことを意識しましょう。アウトプット(書く、話す)するためには考えなければなりません。考えるためにはインプット(読む、聞く)しなければなりません。1つひとつの工程を着実にこなせるように学習してほしいと思います。