シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

清泉女学院中学校

2020年07月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

清泉女学院中学校の社会科が求めているチカラとは?

清泉女学院中学校/先生
1情報を正しく分析するチカラ

清泉女学院中学高等学校の社会科では、中学の段階で基礎知識の習得に加えて、情報を正確に読み取る力や多角的な視点で物事を捉える力、考えたことを正確に表現する力を身に付けていきます。高校になるとさらに正しい知識と教養を身につけ、世界的な視野を広げていくことを目指します。清泉女学院中学高等学校6年間を通じて「本物に触れる」「正しく理解し考える」「発信する」という機会を数多く持ち、グローバルで活躍できる人材を育てていきます。

2ものを伝えるチカラ

清泉女学院中学高等学校の社会科では、文章を書かせることは必ずやらせたいと考えています。ものを伝える力は社会を生きる上で必要な能力なので、そこは頑張ってほしいですね。確かな知識とともに、自分の考えを人に伝える力を養うことが大切で、知識があるのに伝えられないのは非常にもったいないことだと思います。教員や友人、後輩に対しても自分の思いを伝えたり説得したりすることは重要なことだと捉えています。

3ふだんの日常生活を大切にするチカラ

清泉女学院が大事にしていることは、「なぜ?」「どうして?」とどんな小さなことでも疑問を持ってもらうことです。スーパーに並ぶピーマンを取ってみても、この時期は高知県産が多いとか、宮崎県産が多いとか、時期によっても違うわけです。教科書から学ぶことも確かに大切ですが、実生活で得られることも非常に大事なので、ふだんの生活を大切にし、一生懸命考えている受験生が来てくれたら嬉しいですし、そういうチカラを大切にすることで入学後も伸びていくのではないかと思います。