シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題校にインタビュー!

神奈川大学附属中学校

2020年04月掲載

神奈川大学附属中学校の国語におけるアドミッション・ポリシーを聞いてみました。

3.単に点数を取るだけでなく、都度考えて答えを導き出す力を付けてもらいたい

インタビュー3/3

立ち止まって考える力を身に付ける場に

今後、国語科として生徒にはどういう力を付けて育ってほしいと思いますか?

松本先生 もともとうちの学校は「この学校へ行きなさい」と薦めるようなことはあまりなく、本人の希望や適性に合わせて話していくことを信条としていますので、国語科としては単線的な点数を取る賢さではなく、いろんな場所で立ち止まって、その都度考えて答えを出していく力を身に付けてもらいたいですね。中高6年の中で点数を取る力の裏側でそのような力をぜひ身に付けてもらえるよう教えていきたいと思っています。

神奈川大学附属中学校 図書館

神奈川大学附属中学校 図書館

コミュニケーション力やチームワーク力で苦手分野を乗り切る

国語があまり得意でない生徒に向けて、学習法についての何かよいアドバイスがあれば教えてください。

松本先生 国語というのは、どちらかというと性格的に細かい人間や、長々と考えることを楽しむことができる人間が向いていると思います。

私は生徒によく「すべてをオールマイティにこなせる人間になる必要はないので、自分がどの場所でサバイバルできるか自分の長所を見極め、自分の持っていないものに対し時々他人の力を借りて連携していく。そのコミュニケーション力、チームワーク力は大事だよ。だからグループワークをする際、自分の相方は自分で見つけなさい」と言うんです。

何が言いたいかというと、国語があまり得意でない子に対しては、明文化されたテクニックの部分はしっかり伝えて点数を稼がせてあげて、内容を考えたり文章表現をこねくり回したりという部分はあまり求めなくてもいいのではないかと思っています。ですから一定の技術は伝えていくのですが、最終的に行きつくところは個人指導ということになりますね。

一定の技術は伝えるけれど、そこから先は個人の好きなところを伸ばしてあげることが大事なんだ、ということですね。

神奈川大学附属中学校 生徒作品

神奈川大学附属中学校 生徒作品

インタビュー3/3

神奈川大学附属中学校
神奈川大学附属中学校「質実剛健」「積極進取」「中正堅実」を建学の精神に掲げ、真面目で、サバイバル能力があり、何事も進んで行う人間性豊かで有能な人物の育成に努める。「足を大地に手を大空に」という学校のモットーは平成10年に生徒会の提案で決められた。多様な教科をバランスよく学ぶ「生涯学習」の立場、すべて男女共修の「ジェンダーフリー」の立場をとりながら、国際化と情報化への対応や個性本位の進路指導を教育理念の柱とする。
「教科学習」「進路指導」「生活指導」「校外学習」等のすべては、2年ごとにきざむ3段階でゆとりを持って積み上げられており、保健体育科・音楽科・美術科・技術家庭科の充実度は大きな特色の一つとなっている。体育も家庭科も男女混合で行われており、体格差、得意不得意の差があるからこそ助け合いの大切さを学べるという考えのもと、社会性が養われている。部活動も盛んであり、広大な敷地と、その中にある多様な施設を使って、10の運動部と8つの学芸部が活動している。顧問の他にコーチ制度も設けられ、専門的な技術指導が受けられる体制も整っている。
神奈川大学への推薦入試制度はⅠ期とⅡ期の二度あり、Ⅱ期では、ある程度の私大入試が終わってからの出願になる。一人ひとりの可能性を見逃さないきめ細やかな指導による6年間で、大学合格実績や現役での合格率も、年々向上している。学校にある「くすのき」はシンボル的存在であり、合格祈願のために「くすのき」の前で手を合わせる受験生も多い。