シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

富士見中学校

2020年01月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

富士見中学校の社会科が求めているチカラとは?

富士見中学校/先生
1歴史上の出来事と今を結びつけるチカラ

歴史上のことは“遠い昔のこと”と思われがちですが、身の回りを見渡すと、昔とのつながりを見つけることができます。
資料を見ると、江戸時代にも今につながる、共通する考え方があったとわかります。リユースもリサイクルも昔から行われていたと知れば、小学生も歴史上のことを身近にとらえ、「今のこと」につなげて考えられるのではないかと思い、この問題を作りました。

2リユース・リサイクルの意味を理解するチカラ

この問題は一見、リユースかリサイクルかの二者択一の問題ですが、リユースとは何か、リサイクルとは何かをそれぞれきちんと理解していなければなりません。単に用語を知っているだけでなく、「意味を正しく理解する」という社会科的なアプローチができているかどうかを見ています。

3設問の意図を正確に読み取るチカラ

受験生の答案を見ると、設問文を最後まで読んでいないのか、自分の解釈で解いている答えがあります。思い込みで答える傾向は、本校の生徒にも見られます。設問の意図を正確に読み取るには、まず、設問文をていねいに読むことを心がけましょう。