シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

森村学園中等部

2019年12月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

森村学園中等部の理科が求めているチカラとは?

森村学園中等部/先生
1自然現象に興味をもって楽しむチカラ

私たちは自然現象に興味関心をもつ子どもたちと一緒に学びたいと思っています。普段から自然現象に目を向けて、活字から知識を得るだけでなく、体験を通して感動したり、「不思議だな」「なぜだろう」という疑問を持ったりしましょう。この問題も「日ごろから星を見ていますか」という問いかけのような問題であり、星の観察会に参加した経験があれば答えることができたと思います。そういう受験生が予想以上に多かったことを嬉しく思っています。

2論理的に考えるチカラ

森村学園には言葉を磨く『言語技術』という授業があります。その技術を理科で活用する取り組みを始めています。そのため、授業でも「なぜその結論(仮定)が成り立つのか」という説明を論理立てて行うことに力を入れています。そういう教育方針は入試問題にも反映されるべきであると考えていますので、日頃の学習でも結論(答え)を出すことにとらわれず、その過程を大切にしてほしいと思います。

3日常生活に関連づけて考えるチカラ

日常生活の中にも理科に関連する情報があふれています。教科書を読む、問題集を解くだけでなく、ニュースにも関心をもって、学校や塾で学んだ内容と結びつけてみましょう。教科書には書いてないけれど、学習した内容と関係があり、尚かつ私たちが暮らす上で知っておくべきことが見つかるかもしれません。こんなところも理科の学習が関連してるのか、という新鮮な感動や驚きは、理科を学力につながると思います。