シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

土浦日本大学中等教育学校

2019年10月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

土浦日本大学中等教育学校の国語科が求めているチカラとは?

土浦日本大学中等教育学校/先生
1漢字、慣用句なども含む基本的なチカラ

入学後に発展的な学習をする際に必要となるのが基礎学力です。特に文章を書く際に困らないように、漢字はしっかり学習してきてください。指示語を答える、前後の文脈に則して空欄を埋める…。そういうオーソドックスな問題が中心なので、文章をしっかり読んで、聞かれていることに対して適切に答えられるように学習することが大切です。

2複数の資料を関連づけて考えるチカラ

複数の資料を読む、ということは、すなわち対話をする、ということです。他者の意見を踏まえた上で自己の考えを構築してほしいので、入試問題でも複数の資料を関連づけて考えて答えを導き出すことを重視しています。国語に限らず、これからいろいろな課題と向き合った時も、そのプロセスが役に立ちます。日頃から、他者の意見を踏まえて考えるということを意識しましょう。良質の本を読むことも力になります。

3自分の考えを言葉で表現するチカラ

自分の考えをまとめて言葉で表現するということも求めたい力です。入学すると書く機会がたくさんあるので、書く力は自ずと伸びていきますが、入試問題では100字程度の記述問題を出しています。その対策として、自分の考えを言葉にする練習をしましょう。書くことに慣れておくと、中学校での学習に入りやすくなります。