シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

サレジオ学院中学校

2019年09月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

サレジオ学院中学校の数学科が求めているチカラとは?

サレジオ学院中学校/先生
1基本的な問題をきちんと解くことができるチカラ

過去問を見るとびっくりしてしまうところがあるかもしれません。しかし、特別な力を要求しているわけではないので日々の学習を楽しんでほしいですし、調べたい・探求したいという事に関しては途中で辞めずに納得いくまで探求してほしいです。保護者の方もお忙しいとは思いますが、そういう探求心に寄り添ってあげて欲しいです。

2手を動かしたり、触れたりといったリアルな体験を通して学ぶチカラ

なかなか学校や塾の学習の中では難しいとは思いますが、切ったり貼ったりして手を動かして触る作業など、リアルなものを小学年代でやっておくと感性が育つのではないかと思います。今はタブレット上で立体を裏返すなど、何でもできてしまいますが、それだけでは身体に残らないものもあります。ですから、実際に折り紙を折ったり、立体作ったりということもやってもらうといいかもしれません。今後、その部分を狙った出題もあり得るかもしれませんね。

3データや情報の裏側を読み、物事の本質を推測して議論できるチカラ

データを見るといった調べ学習が学校の現場では増えていると思います。その中で「このデータの裏側にはこんな背景があるよね」といったデータの後ろ側を意識しながら見ていくと面白いと思いますし、データ分析をする楽しさや加工したデータからわかることを議論できるようなスキルを身に付けてもらうのもよいですね。