出題意図
成蹊中学校
2019年08月掲載
「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!
成蹊中学校の理科が求めているチカラとは?
- 1うんちを別の視点でとらえるチカラ
「うんちは汚い」というイメージがありますが、排泄物として見るのではなく、いつもと視点を変えて有効利用できる社会の循環物質として考えてもらおうと思い、この問題を作りました。
水洗トイレで流したうんちがその後どうなるか、なかなか想像がつかないでしょう。流したらもう関係ないと思わずに、自分が出したものの行き先にも目を向けてほしいと思います。- 2物質循環の仕組みを自由に発想するチカラ
設問文に「トイレは物質の循環を考える上でとても大切です。」とありますから、地球上で物質が循環できる仕組みになっていることと、うんちを有効利用する方法まで書けて、満点になります。
どれだけ自由に発想できるかも解答のポイントです。「ミミズトイレ」や「バイオマス発電トイレ」など、いろいろな未来トイレが提案されました。- 3「自分ごと」としてとらえるチカラ
この問題が解けるお子さんは、「自分ごと」としてとらえることができていると思います。
うんちを出しているのは自分だと意識していること、出したあとのことは知らないで済まさず、社会の一員として何ができるかを考える力があると思います。他人事にしないで、相手の立場で考えたり、全体のことを考えられることは大切にしたいですね。