シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

横浜隼人中学校

2019年08月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

横浜隼人中学校の国語科が求めているチカラとは?

横浜隼人中学校/先生
1文章を読み取るチカラ

文章の内容を読み取る力は国語科で最も重視している力です。本を読んで読解力を磨くことは、全教科の理解に通じる大切なことだからです。本校では毎朝、「読書の時間」を設けていて、生徒は思い思いの本を持ち込んで本を読むことに熱中しています。入学当初は保護者の方に勧められた本を読んでいる生徒が目立ちますが、段々と自分の世界に入っていきます。

2自分で考え、判断するチカラ

本校では毎年必ず「あなたならどうする問題」を出題しています。その意図は、まず自分で考え、判断するということを習慣づけてほしいからです。普段からいろいろなことに目を向けて、自分ならどうするか、ということを考えてみましょう。保護者の方にも「あなたならどうする?」という問いかけを、たくさんしてほしいと思います。また、根拠を持って判断するということも習慣づけてほしいことの1つです。時間がかかっても、自分が納得して決める、ということの積み重ねが、判断力の育成につながると思います。

3自分の考えを表現するチカラ

頭の中で思い描くことはできても、それを文字で表現しようとするとなると急に難しく感じます。文字で伝える力は練習を重ねなければ向上しません。普段から、自分の考えを口で述べたり、書いたりして、表現する力を磨きましょう。上手に伝えるためには「言葉」が大切なので、新しい言葉と出会ったら、その意味を調べて語彙を増やすことも大切です。