シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

学習院女子中等科

2019年05月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

学習院女子中等科の社会科が求めているチカラとは?

学習院女子中等科/先生
1基本的な知識と社会科への興味関心

普段から大切にしてほしいことが2つあります。1つは基本的な知識を正確に身につけることです。ただ、覚えるのではなく、理由や背景にまで広げて理解するようにしましょう。もう1つは暮らしの中で社会科に触れて、自分なりの疑問をもつことです。自分で足を運んで、見たり聞いたり、あるいは疑問を調べたりして身につけた知識は本物だからです。本校で時事問題を出題しているのも、暮らしの中で今、起きていることに関心を持ってほしいからです。地理や歴史の問題も、なるべく生活に身近なことを題材に問題を考えていますから、ぜひ実践してください。

2資料を読み取って考えるチカラ

今回の問題のように、資料を読み取ってわかることをもとに考える問題は、机上で学習したことを、現代社会を理解したり問題を解決したりするための、活きた知識に変える練習として解いてほしい問題です。こうした問題では、時間が許すかぎり、さまざまな角度から解答することができないかを探って、よりよい答えを導き出してほしいと思います。

3自分の考えを論理立てて伝えるチカラ

本校では、毎年、文章記述問題を出題しています。自分の考えを、相手にしっかりと伝えることは、入学後の学校生活の中でも必要となる力なので、自分の考えを論理立てて述べる練習もしておきましょう。