出題校にインタビュー!
聖光学院中学校
2018年11月掲載
聖光学院中学校の算数におけるアドミッション・ポリシーを聞いてみました。
2.6年間の地道な努力で積み重ねる、大学入試突破力
インタビュー2/3
焦らず・着実に生徒の数学力を伸ばす
キーワードとなる「粘り強く」は、入学後の数学科でも同様でしょうか。
小野先生 そうですね。卒業生からもよく言われるように、本校の数学科ではノートの提出や宿題をきっちりと課しています。それらに丁寧に取り組まないと後々周りの生徒と差がついてしまうのです。我々教員側も生徒個人一人ひとりに合わせてサポートするなど、積み重ねの教科である算数・数学を、6年間できちんと身につけられるように教育しています。焦らずに、でも確実に伸びていけるようにしていきたいとは思っています。
聖光学院中学校 ラウンジ
授業ではスピード・正確性と熟考力の両方を意識的に育む
実際の数学の授業でも、一問一問丁寧に解いていくことを大事にしているのでしょうか。
小野先生 常に「丁寧さ」と「スピード感」の両方が大事だと思って授業を組んでいます。計算などのルーティーン問題は速く正確にできなければいけませんから反復も重要となります。その段階がクリアできたら、じっくり取り組む問題にトライしていき、両方のレベルを上げられるようにしています。
2020年の大学入試改革を控え、算数・数学における取り組みの変化といったことはありますか?
小野先生 もしかすると高2・高3の教員はやきもきしているのかもしれませんが、私の受け持つ学年では何か取り立てて対応策を講じるということはまだないですね。アクティブラーニングなども盛んに言われていますが、教職員の間では「あえて横文字で言わなくても、そんなことは今までもずっとやってきたよね」という認識が強いかもしれませんね。
聖光学院中学校 中庭
インタビュー2/3