シカクいアタマをマルくする。~未来へのチカラ~

中学入試問題は、子どもたちの“未来へ学び進むチカラ”を試しています。
そこには「こんなチカラを持った子どもを育てたい」という各中学のメッセージが込められています。
この「シカクいアタマをマルくする。」中学入試問題の新シリーズでは、そんな子どもたちの“未来へのチカラ”を問う入試問題から、その出題意図(アドミッション・ポリシー)と、子どもたちへのメッセージを探っていきたいと思います!

出題意図

晃華学園中学校

2018年09月掲載

「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!

晃華学園中学校の社会科が求めているチカラとは?

晃華学園中学校/先生
1世の中の当たり前に疑問を持つチカラ

本校ではここ数年、SDGs(持続可能な開発目標)の活動が活発です。そこで入試でもSDGsを題材にした問題を作りたいと思いました。小学生もよく目にするトイレのピクトグラムを取り上げて、SDGsの5番目の目標「ジェンダーの平等」について考えてもらいました。
トイレのピクトグラムを見て、私たちは当たり前のように「男性とは、女性とは、こういうものだ」ととらえていますが、見方によっては一方的な性の押しつけになり得ることに気づいてもらいたいと思いました。

2設問の条件を踏まえて説明しきるチカラ

解答のポイントは「説明しきる」ということです。それには、設問文で説明している「ジェンダー」を踏まえて論じていることが大切です。
トイレのピクトグラムが「男性らしさ、女性らしさの押しつけ」になっていることをつかんで説明していれば、どんな指摘であっても正解になります。

3作問の意図を推測し、要求に応えるチカラ

入試問題は作問者と受験生の“コミュニケーション”です。何が求められているのか、作問者の意図をくみ取って答えることを意識しましょう。知っていること、気づいたことを一方的に書けばいいわけではありません。作問者の意図を推測する力は、コミュニケーション力の向上にもつながるのではないかと思います。