出題意図
多摩大学附属聖ヶ丘中学校
2018年09月掲載
「こんなチカラを持った子どもに来てほしい」
「こんなチカラを持った子どもを育てたい」
私学のメッセージ(=アドミッション・ポリシー)はココにあった!
多摩大学附属聖ヶ丘中学校の国語科が求めているチカラとは?
- 1真に使える語彙力を獲得し、使いこなすチカラ
カタカナだけで示された短い文章を漢字とひらがなに変換して読みやすくする問題は、一見すると漢字書き取りの問題にも見えますが、語彙力・文章力の総合的な力を把握する良問です。文節、語彙、漢字といった国語で重要な基礎力を鍛えるきっかけになります。単語やワンフレーズでコミュニケーションが成り立ってしまう時代だからこそ、基本的な文章表現や文の構造が身につきにくいもの。それを問題視し、真に使える語彙力を獲得してほしいという本校のメッセージを内包しています。
- 2多彩なコミュニケーションを通して、きちんとした文章でアウトプットするチカラ
本校の国語科では、語彙力や文章力を育む一環として様々な取り組みをしており、その一つとして、地域の人との話し合いなどのコミュニケーションの場を積極的に設けています。国語といえば、長文理解や登場人物の心情理解に目が行きがちですが、そもそも言語は話し言葉がベースです。初めて出会う人とのコミュニケーションの中で、自分の考えを上手に伝えようとする力を原動力に、きちんとした文章で相手に伝える力を養っています。
- 3情報過多の時代でも、能動的に受け取り自分で咀嚼・表現できるチカラ
意識的に得ようとしなくても勝手に情報が入ってくる今の時代において、言うまでもなく情報の能動的な受け取り・理解の重要さは増しています。本校の国語科や国語科の入試だけでなく、朝の読書の時間や夏季の「A知探Q(英知探究)」など様々な活動を通して、今の時代に応じた語彙力や文章力を少しずつ積み重ねていってほしいと願っています。